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ジャック・タチ映画の人名録13 クロード・オータン=ララ

連載第13回 客演のご縁は?(クロード・オータン=ララ)この連載の趣旨はジャック・タチが作った映画に関わったキャストand/orスタッフを紹介することにあるわけですが、今回は理由あって、タチが「関わった」映画についての話題となります。便宜的にタイトルとして掲げた人物について語る項目ではないことを、あらかじめお断わりしておきます。~クロード・オータン=ララ~(Claude Autant-Lara/1901-2000)タチが他人の映画に出...

ジャック・タチ映画の人名録12 ダキ②

連載第12回 名優、家族の肖像(ダキ ②最後の里親)ジャック・タチは若き日、名門レーシング・クラブ(ラシン・クラブ)のラグビー・チームに所属していました。練習や試合が終わるとメンバーは宴会に繰り出し、その余興のなかでタチの芸は磨かれていった。当時のチームリーダーはのちにフランス人口統計学の泰斗となるアルフレッド・ソヴィー、配下にはタチ以外にも破格の人物が大勢いました――という評伝的事実を今回はマクラに...

ジャック・タチ映画の人名録11 ダキ①

連載第11回 名優、家族の肖像(ダキ ①最初の里親)あえてドラマを構成しようとしないシナリオや、その特異なキャスティング術からいって、ジャック・タチの作品に映画祭の演技賞ものの名演が存在しないのは当然でしょう。ただしアカデミー助演賞にも匹敵しそうな、かの唯一の例外的熱演を除いては――~ダキ~(Daki/生没年不詳)映画『ぼくの伯父さん』に登場するあの愛らしいワンちゃんたちを、タチはいったいどうやって集めたの...

ジャック・タチ映画の人名録10 フランク・バルセリーニ

*フランク・バルセリーニ(珍しいフォト!)連載第10回 奇跡の代打(フランク・バルセリーニ)前回、ジャック・タチの商業的イメージを定着させた功労者はピエール・エテックスだと指摘しましたが、話をヴィジュアルから音楽に置き換えるなら、第一の貢献者はまず間違いなくフランク・バルセリーニということになるでしょう。彼の作曲した『ぼくの伯父さん』のテーマ曲は単に特定の映画のBGMという枠を超えて、ある種の雰囲気を...

ジャック・タチ映画の人名録9 ピエール・エテックス④

連載第9回 タチの一番弟子(ピエール・エテックス ④永別篇)ジャック・タチを語るうえで「伯父さん」「お洒落」「キュート」といったキーワードは外せません。タチの没後、1980年代から90年代にかけて、本国フランスではなかば忘れられていたタチの映画が日本で声望を保ち得たのは、これらイメージの押し出しが効を奏したからでしょう。先人たちの戦略と努力には衷心からの敬意を表します。ただ…~ピエール・エテックス~(Pierr...

ジャック・タチ映画の人名録8 ピエール・エテックス③

*ロベール・ブレッソン監督『スリ』より(1959年/中央がエテックス)連載第8回 タチの一番弟子(ピエール・エテックス ③独立篇)映画『ぼくの伯父さん』がカンヌ映画祭で初公開された少しあと、1958年の夏の終わり、ピエール・エテックスは自分を鼓舞すべく朝からシャンパンをあおり出社しました。スペクタ・フィルム社に辞職を申し出るからです。表向きには、真の使命に立ち返ってサーカスの仕事がしたいから、というのが理由...

ジャック・タチ映画の人名録7 ピエール・エテックス②

*『ぼくの伯父さん』撮影現場でのエテックスとタチ連載第7回 タチの一番弟子(ピエール・エテックス ②奮闘篇)絵の才能が決定打になって雇われることとなったピエール・エテックスでしたが、ジャック・タチはエテックスに「絵コンテ」要員を期待したわけではありません。ヒッチコックや黒澤明のように《シナリオ→絵コンテ→撮影 》という工程を採っていたわけではなく、逆にタチはシナリオを練りあげるために「絵」を必要とした...

ジャック・タチ映画の人名録6 ピエール・エテックス①

連載第6回 タチの一番弟子(ピエール・エテックス ①邂逅篇)ジャック・タチに師匠はいませんが、弟子筋にあたる人物は何人か存在します。例えばジャン=クロード・カリエールやソフィー・タチシェフ。しかしカリエールはノヴェライゼーション作家に抜擢されたことが縁のいわば外弟子、ソフィーは弟子である以上に肉親であるという点がそれぞれ正統感をやや弱めています。直系の一番弟子という称号に誰が見てもふさわしいのは、や...

ジャック・タチ映画の人名録5 ラインハルト・コルデホフ

連載第5回 ドイツの美声(ラインハルト・コルデホフ)ルキノ・ヴィスコンティ監督『地獄に堕ちた勇者ども』(1969年)は、ルール工業地帯の鉄鋼財閥一族の没落と大戦間ドイツの歴史を描いた一大絵巻ですが、このなかに製鉄会社の重役で突撃隊の幹部でもあるコンスタンティンという男が登場します。「長いナイフの夜」事件で親衛隊に粛清されることになるこの男。もう10年以上前に本作を観ていたとき、この男のよく通る厚みのある...

ジャック・タチ映画の人名録4 イヴォンヌ・アルノー

連載第4回 イヴォンヌの謎(イヴォンヌ・アルノー)ジャック・タチの映画に2度出演した役者の第2弾をと調べはじめたところ、思わぬ難題にぶつかってしまいました。完璧な証明はできていませんが、今日的な論点を孕んでいると思われるので、あえて自分なりの解答をさらしてみましょう……~イヴォンヌ・アルノー~(Yvonne Arnaud/生没年不詳?)映画『プレイタイム』(1967年)で、ヒロインのバーバラは《ロイヤル・ガーデン》に...

ジャック・タチ映画の人名録3 ミシェル・ブラボー

連載第3回 奇妙なコメディエンヌ(ミシェル・ブラボー)『ぼくの伯父さんの休暇』序盤にこんなギャグが登場します。やたら派手なつば広帽子をかぶった女性がユロに気取った会釈をしたので、ユロも慇懃な微笑みを返す。その場で振り返ったユロは鏡で笑顔を確認した後も、使い慣れない顔面筋を不自然に使用したせいか表情がうまくほぐれず、かえって引きつり顔の百面相みたいになってしまう……今回とりあげるのはこの帽子の婦人、す...

ジャック・タチ映画の人名録2 ビリー・カーンズ

連載第2回 ミスター・プレイタイム(ビリー・カーンズ)ジャック・タチ映画のキャスティングは、素人の活用とスタッフの流用ばかりに見えますが、よく調べてみると実力のある職業俳優もちらほら混じっていることが分かります。今回はそんな渋いバイプレーヤーの中から、この人。〜ビリー・カーンズ〜(Billy Kearns/1923-1992)『プレイタイム』の後半、舞台が《ロイヤル・ガーデン》に移った直後、まだだいぶ寒々しいこの新装レ...

ジャック・タチ映画の人名録1 ジャック・コッタン

連載第1回 もう一人のユロ氏前項までの日本版Blu-ray BOX レビュー連載にお付き合いいただいた読者のみなさま、どうも有難うございました。まだまだ紹介しておきたいトリヴィアはあったのだがなあ、と悔しがっているうちに、あるアイディアが思い浮かびました。名付けて《ジャック・タチ映画の人名録》。タチの映画のキャスト/スタッフに名を連ねた人々を1回につき1人ずつ紹介していくという連載コラムで、これなら従来あまり...

本家!? タチブログ

4月2日の記事でご紹介したラ・シネマテーク・フランセーズで開催中の「ジャック・タチ展」。こちらのサイトにもブログがあったことにようやく気がつきました・・・・・(^_^;) なんと、その名も「TATi Blog」!残念ながら、最近は更新されてないようですが、過去記事のPHだけ見てても楽しいですよ~♪新着記事が今後、増えますように。...

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

そういえば、ローワン・アトキンソンの「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」は、カンヌ映画祭に乱入してしまうストーリーでした。タチを彷彿とさせるシーンもあって楽しい映画です。ビーンの造形自体、「ユロ伯父さん」の影響を強く受けていると思いますが、そのことについてあんまり言及してこなかったアトキンソンが、この映画のインタビューでは、タチへのリスペクトを正直に告白しています。だって、原題は“Mr.Bean's Holiday”。「...

伯父さんのパイプが風車に

フランス関係のブログで、ショッキングな記事を見つけました。>> パリ市交通公社の広告部門・メトロバスが展開するジャック・タチの展示会広告の中で、>> タチがくわえているパイプの画像がミニ風車に替えられた。>> これは禁煙に関する法律・エヴァン法を尊重しての対応であったが、>> この変更に巷では議論を呼んでいる。(以下、略)現在、パリで開催中の「ジャック・タチ展」のポスターにはユロ伯父さんが、甥っ子を後ろに乗せ...

cafe TATIさん♪

マイペースでボチボチ続けよう・・・と思っていたブログですが、初コメントを書き込んでくださった方が、なんとcafe TATIさん!ニックネームではなくて、伊豆で正真正銘のカフェをやっていらっしゃる方なのです。タチサイトをスタートした時も感じたのですが、ネットでは、こんな思いがけない出会いがあるのが、うれしいですよね♪cafe TATIさんのサイトを拝見すると、パティシエの奥様の手づくりスイーツをはじめ、フード&ドリン...

ZAZIE FILMS Calender 2009

タチ映画祭の時にお世話になったザジフィルムズさんより、シネマカレンダーをいただきました。創立20周年を記念してつくられたオリジナル版で、ザジさん配給の映画がおしゃれなイラストで紹介されています。ラインアップを紹介すると、●1・2月 8 1/2(監督:フェデリコ・フェリーニ)●3・4月 幸せになるためのイタリア語講座(監督:ロネ・シェルフィグ)●5・6月 地下鉄のザジ(監督:ルイ・マル) ※今年、リバイバル上映!...

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プロフィール

タチヨン

Author:タチヨン
日本ではたぶん唯一のファンサイト「ジャック・タチの世界」を運営しています。フィルモグラフィetc.は、そちらをご覧ください。
タチの人生を詳細に描き出した評伝「TATI―“ぼくの伯父さん”ジャック・タチの真実」もヨロシクお願いします。タチ関連の情報があれば、ゼヒお知らせくださいませ。

連絡先:tati@officesasaki.net

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